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フォロワー限定公開のクリスマスプレゼント!

アドベント25日最終日です。Merry X'mas!

 

本日のアドベント(小さな贈り物)

いよいよ最終日。

たかはしはじめnote史上一番人気の記事の限定無料公開です。13,740字の大作です。

note.com

新しい学部長の誕生は改革の好機であった。学生たちが音大に進学して良かったと思える大学にしなければならない。新学部長誕生に深く関わってしまった以上、新体制を支え、音大改革を進めることが私にとってのミッションとなった。

必要な改革をきちんとやり終えてから、次の大学へ心置きなく移ろう、というのがそのときの私の目論見であったが、甘かった。これがまさに「運の尽き」であった。

結局、その音大に21年間勤めることになった。まさかその13年後、46歳の若さで、准教授の身分でありながら、自分が「学長」になるとは夢にすら思わなかった。

いわゆる大学設置基準の大綱化が1991年であったが、その大学は私が勤めはじめた1996年の時点で、大綱化に沿った改革がほぼまったくと言っていいほど何もできていなかった。

近隣の競合大学はすでに改革に着手し、着実に成果と評判を上げつつあった。後発であるこのライバル校に追い抜かれるのも時間の問題であった。起死回生の策として、戦略的に中心に据えるべきと私が考えて取り組んだのが、カリキュラムの抜本改革であった。

専門教育科目を含む音大全体のカリキュラム改革に火がつくことも微かに期待しつつ、まずは一般教育科目の改革に取り組んだ。
設置基準の大綱化から5年以上が経過しているにも関わらず、科目名称は大学を設置した当時のまま、ほぼすべての科目が通年科目であった。

新学部長が誕生してすぐに、私が原案を作成したうえで、一般教育の教員一人ひとりと調整をおこなった。一般教育の教員の一部や音楽の専門教員からの強い反対もあったが、新学部長を中心に頑張っていただき、1998年度からの実施にこぎつけた。
専門教員からは、「なぜ一般教育科目だけ先行してやるのか」といった批判も強くあった。おそらくプライドが許さなかったのだろう。おかげで、専門科目のカリキュラム改革にも火がついた。音大全体のカリキュラム改革は2000年度からの実施にこぎつけることができた。

私が勝手に起死回生のミレニアムイヤーと位置付けた西暦2000年度に向けて、臨時的定員に関わる学則変更と、これに連動した音大カリキュラムの抜本改革、さらに加えて教員免状取得に係る再課程認定申請を同時に行わなければならなかった。このすべてにおいて、方針と原案の作成から学内調整、申請書類の執筆など、ほとんどすべての業務に実質的に責任を負うことになった。

並行して、学園レベルでの情報化の推進、インターネット回線の全研究室への配線、大学ホームページの作成と更新、さらには2000年度から情報教育が教職必修になることに伴うコンピュータ教室の整備、その補助金獲得業務などをすべて同時にこなすことになった。

赴任2年目から2000年を迎えるまでは怒涛の3年間であった。が、私の「音大改革」はまだまだ序の口、最初の出発点、ほんの端緒にすぎなかった。

私を突き動かしたのは、決して「その音大を救う」というミッションではなかった。そうではなくて、音楽を志して音楽大学に進んだ学生たちを「なんとかしたい」という思いだけであった。それは、「日本の音楽大学」をできうる限り最大限に、学生たちに有益な機会を提供する「公器」へと変革するというミッションにほかならなかった。

2010年3月、音大に赴任して14年が経過した。46歳、准教授にして、政治学者が、音大の学長になった。決してなりたくてなったわけではない。いろいろな要因が複雑に絡まり合って、そういう力が働いたのである。

 

▷▷▷全ての内容は、以下のアドベントカレンダーをご覧ください。2023年のアドベントは明日の朝9時にて終了となります。本当にたくさんの方にお読みいただき、お聴きいただきありがとうございました。

アドベントカレンダー2023

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本日の更新情報(note&Pods

本日配信したポッドキャスト&note記事です。

 

フォロワー限定公開です。今日からはじめました。

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フォロワー限定公開ができましたので、これをどう使うか。他の限定公開も含めて、いろいろな組み立てを考えていますが、作業メモや番組再編を考えています。

 

隔日で配信している声日記です。

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クリスマスと年末のメッセージ、フォロワー限定公開の話、はてなブログの連携について語られています。

フォロワー限定公開ができて、とても嬉しく思います。もう本当にとても素敵なクリスマスプレゼントをいただいた気分です。近藤サンタさん、ありがとうございました。
ものは試しでちょっと3つほどね、フォロワー限定公開してみました。どう展開するのか。それからあと限定公開と、あと2つフォロワー限定公開が使えるので、それもちょっとね、いろいろ様子見ながら使わせてもらおうかなと思ったりしています。